タイトル | : 我が家の場合(長文) |
投稿日 | : 2004/12/20(Mon) 00:21 |
投稿者 | : mrs_snape |
ご参考になるか分かりませんが……息子ふたりを連れて昨年8月(中1と小3)と今年7月(中2と小4)にパリを訪れました。昨年はベルサイユ宮殿とノートルダム(ロンドンでは大英博物館も)、今年はルーブル美術館、エッフェル塔、アンバリッド(ほんの少し)を(電車に乗ってシャルトルも)見ました。
どこもとても混んでいて、ゆったり見られる状況ではありませんでしたが、子供たちの集中力が続く程度にササッと見るようにしました。大人としてはもっとじっくり見たかったのですが、いくら本物でも興味がないものを見せられるのは苦痛でしょうから。おかげでどこも楽しい思い出でいっぱいになりました。
長男は美術や歴史にほとんど興味がないので、美術館・教会・宮殿などにあまり感動しなかったようなのですが、映画や物語が大好きな次男は、『三銃士』『レ・ミゼラブル』『ナポレオン』などの舞台になった場所を実際に見られて大感動していました。また、ルーブルではひとつひとつの絵の大きさに驚き、キリスト受難を描いた絵の残酷さに怒って目をそむけ、裸婦像を見て「セクシーポーズだ!」と笑いころげ、あちこちで「これ何しているの〜」と指をさし……と、美術に造詣の深い方々が見たら大ヒンシュクを買いそうですが、おおいに楽しんでいたようです。ずっと後になってから、旅行の写真を見ながら、「あれ、みんなホンモノの絵だったんだよね〜。もっとよく見ればよかったなぁ」とため息をつていました。「疲れた」と駄々をこねてミロのビーナスを見ずに出てしまったのですが、「やっぱり見りゃよかった」と悔しがっています。
美術品にはあまり感動しなかった長男も、あとで尋ねたら、個々の美術品を楽しんだというより、建造物の風格や所蔵品の規模やそれを目当てに集まってくる世界各国の観光客の姿が印象深かったそうです。
というわけで、我が家の場合ですが……親としては、わざわざヨーロッパまで来たのだから、できるだけたくさんのことを吸収してほしいと思ってしまいがちですが、子どもは子供で自分で選んで吸収しているようですから、無理のないスケジュールでゆったり楽しく過ごせるようにするのが、楽しく意義深い家族旅行のコツのようです。