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| P・デュブルイユ・フォンテーヌ Dubreuil Fontaine |
| コート・ド・ボーヌの名門ドメーヌ。 |
| カーヴに案内され足を踏み入れると、樽の並んだ室内はカビ臭いむうっとした空気。奥にマリア像が飾られている前の棚で、ここのドメーヌについて説明を受ける。
案内をしてくれた女性はとても親切で、ブルゴーニュワインの等級や、どの地域に畑を持っているか、など丁寧に説明してくれる。4つある等級の下から味見開始。香りもいいけど、色もなんともいえないベリー系の色をしていてきれい。 味はそれぞれに異なることはわかるけど、ワインにくわしくない私には、それ以上はわからず(-_-)。夫がグラン・クリュが飲みたいというと、順々に飲んでいかないと味がわからないとたしなめられる。 けっこう量多く注いでくれるのでもったいない。二人でそう云うと気にせず、捨てて、と太っ腹だ。味を見ておいしかった白のプルミエ・クリュと赤のグラン・クリュを購入した。 (2003年6月/7月 tomyuki ce様) |
レストラン
| Restaurant Le Charelmagne ル・シャルルマーニュ |
| Route de Vergelesses 21420 Pernand-Vergelesses |
| 村落入口付近にあるミシュラン1つ星レストラン。味はともかくも、独創性という意味では凄いレストランだと思う。
昼食。レストランの横にはコルトンの丘が聳えていて、けっこう迫力がある。レストラン入口には日本の石灯籠や鹿威しが置かれていて、和風。 半2階の中にはいれば、完全に洋風。11時半すぎには着いたので、しばらくサロンで待つことに。サロンはソファ8つ、カウンターに席が6つ。サロンには液晶テレビがあり、何が映されているかといえば,レストランの厨房。忙しそうに働くスタッフの姿を見える。 サロンに座ると、すぐにエビ入りのポップコーンが来る。シャンパン12euroとキール7euroを楽しんでいると、5品のつきだしが登場。アーティチョークの飲み物。香草入りの餃子。魚のから揚げ。鴨のソーセージ。下にビーツをしいたチーーズのムースはミニスプーンに。 この店の特徴を表そうと、頭を使いまくったという感じがする。とくに、中華の餃子を取り込んだところに意欲が。鴨のソーセージはズシンとくる味で、これがこのレストランの本来の姿、本質かと思う。 平日には20euro台の定食もあるが、この日は日曜日。夜の定食と同じものが登場。前菜・主菜・チーズ・デザートで43euro。前菜・魚・肉・チーズ・デザートなら51euroだが、一番安い43euroの定食に。それぞれ2品から選べる。
お通しを食べ終わるころ、パンが登場するが、この出方がこの店名物というか、独創的。木製の台の上に竹串を刺し、この串にパンが3つ通してある。給仕が「おでんとよく言われます」と言っていたが、そのとおり。木製の台には、オリープオイルとバルサミコ酢入りのガラス管も差し込んであり、これをつけて食べる。パン3種類はじつに美味しい。配偶者によれば、あとになるほど美味しくなるようで、彼女は全部平らげた。
私の前菜は、大エビ。キュウリなどいろいろな野菜のムースがかかっていて、下にトマト。妻の前菜は、エスカルゴをラビオリに封じ込めたもの。ニンニク入りのムースがかかっている。いずれも見た目に美しく、シャープな感じで、食欲をそそる。量はさほどでもなく、主菜への肩ならし。 主菜では、レストランの独創性が全開状態となる。私はホロホロ鳥を選択したが、ホロホロ鳥はガツンとした肉の形では出てこない。ホロホロ鳥をミキサーか何かで細かく砕き、細長い立方体にまとめた。見た目は、豆腐田楽。豆腐田楽状になったホロホロ鳥の上には、軽く焼いたホタルイカがいくつか載っている。その横には、レストランのいうところの「ノリマキ」。ウナギの白焼きをサフランライスで巻いて、海苔の代わりにズッキーニで巻いて3つに切ったという海苔巻き仕立て。 アイデアとしては、よくもこんなこもの思いついた、と絶賛。見た目も斬新、かつ美しい。どんなに美味しいかと思って食べると、期待ほどではない。美味しいには美味しいのだが、全体に柔らかすぎて、ガツンとしたところがない。 肉を噛み切るという幸せ感が得られない。トロや霜降りのしゃぶしゃぶ好きの日本の老人なら、食べやすくていいかもしれないが、まだ老けていないと自認している私にはそこらへんが不満。 配偶者の主菜は、スズキを43度で長時間熱したもの。これは、素晴らしい。ソースとして細かく刻んだタクアンとキャビアがちらされているのだが、タクアンがアイデア倒れになっていない。しっかりスズキと合っている。スズキの横には、豚ブラ肉の煮込み。淡白なスズキの味をより引き立てている。ガツンとしたところを残しながら、流麗に決めた皿。
プレデセール。キャラメル味のクリームの下にショコラ風のパンナコッタ。私のデザートは、丸く薄く切ったニンジン味の菓子の間にブラマンジマェを挟み、何層かに積み上げたもの。主菜ほどではないが、独創を感じる。家内のデザートは、チョコのピラミッドにバニラアイスを添えたもの。このあと小菓子が3品つき、べつにお土産用にビニールに包んだクッキーのようなものをくれた。 新しいレストランで、2005年に晴れて1つ星をとったと駐車場のプレートに出ていたが、地元の人の話では、少しまえまでは古典的な皿を出していたという。それが、いまは和や中華を取り入れた独創的、実験やり放題の店になっている。フランス料理に限界がないことを見せつけてくれるレストランで、日本の和食にも頑張ってほしくなる。 とくに主菜は、独創的。他の人が食べているものを見ても、「あれは何、これはなんだろ」状態。肉料理に「マック・シャルルマーニュ」という皿があったが、これは子羊肉を、マクドナルドのハンバーガーのようにはさんで食べる皿。野卑な皿かと思っていたら、じつに品よく小ぶりに供されている。一皿一皿の量は少ないから、魚と肉の両方をオーダーできる51ユーロの定食を頼んだほうが賢明でより楽しくなると感じた。
ただ、いまのところ、実験が先走りしすぎて、空回りということも。何か本質からずれている、と感じる瞬間もあるが、もし試行錯誤ののち、目指すピントがはっきり合ってきたら、凄いレストランになると思う。ミシュランの星なら、まだ上がとれる気がする。 ワインリストはぶ厚いが、値付けはボーヌのレストランと比べ、やや高め。コート・ドボーヌご当地周辺のワインがとくに充実。ご当地に敬意を表して、ワインはブリューノ・クレールのサヴィニィ・ラ・ドミノード2001で81euro。赤ワイン1杯が8euro。水が6euro。コーヒーが4euro。 (店内の様子・客層) = 日曜日の昼だが、満席状態。駐車場も一杯状態。レストランではみながワインを飲んでいるから、当然、飲酒運転ということになるが、それは異国の話。中学生くらいの少年を連れた家族連れが多く、老年夫婦も。みなが楽しそう。 レストランの窓からは、緩やかな斜面にブドウ畑が一面に広がっていく光景が見え、ボーヌの町も遠くに見える。ボーヌから歩いてきた配偶者は、こんな遠くまで歩いてきたかと思って、気分がげんなり。 (スタッフのようすや対応) = スタッフの動きは、及第点程度。日本の田舎の温泉旅館がサービスを都市の一流レベルに合わせてようとしながら、人的資源に欠き、思ったレベルに達しないのと同じようなものを感じないでもない。 ペルナン・ヴェルジュレス村もまた、日本の田舎の小さな温泉郷を思わせるような場所。歩いてきたせいか、なんとなく秘境に到達した気にさえなった。 (日本語・英語対応) = フランス語メニューしかないが、この日はなんと日本人スタッフが相手をしてくれた。 ソムリエ志望で、ここではまだ数カ月しか働いていないというが、周囲からは「今日の日本人らはおまえが責任をもってもてなせ」といわれたようで、あれこれ世話をしてくれた。おかげで何も考えず、気持ちよく酔っぱらえた。彼には感謝。 実際、彼はスタッフの中でももっともよく動き、それぞれのグループにメニューをあれこれ説明していた。 (予約方法) = レストランのホームページから。すぐに返信が来た。 (10点満点で何点?) = 8点。もっと化けるような予感 (アクセス) = ペルナン・ヴェルジュレス村の村落入口にあり、ボーヌから約7キロ。ピクニックがてら歩いていけないこともないが、タクシーが無難。帰りのタクシーが、ボーヌからの呼び寄せで15euro。およそ5分。往復なら30euroだが、それを加えても安いレストランではないかとは思う。 歩いていくなら、ボーヌから国道74号線をディジョン方面へ北上。途中、聖ニコラ協会のところで、左の道にはいり、これをブドウ畑方向に向かって道なりに歩く。ほぼ直線状態だが、やはり詳しい地図を用意したほうがいい。途中、高速道路をまたぐ橋をわたるが、これは高所恐怖症には足の竦みそうな難所。車が途絶えたのを確認して、車道の中央を渡ったほうがいい。(地元の人もそうしていた)。 ルートの半分はブドウ畑の間につくられた道を歩き、交通量は少ない。ただし、制限時間70キロをオーパーしているのではないかと思うくらい、みな飛ばすから、それなりに注意。 (支払い方法) = VISA (2008年4月上旬 葦原のしこお 様) |