朝からル・トロネ修道院(Abbaye
du Thoronet)へ向かう。
高速道路A8を下り、山道を上っていくと、沿道に案内板と駐車場が現れた。車を停め、林の中を少し歩いていくと、修道院の入場券売場兼売店に出た。
この修道院の売店も、ロマネスク関係の本が結構充実していた。入口にあった案内板によると、午前中の見学時間は12時までのようだ。見学を終える頃には、レジがすでに閉まっていて買えないかもしれないので、見て回る前に本を買っておく。
入場料は6.10euro。フランス語やドイツ語、英語、日本語など、色々な言語のパンフレットがあった。
教会、寝室、集会室、面会室、回廊を見て回る。どこも装飾的要素は非常に少なく、シンプルだ。
シンプルであるがゆえに、建築構成の妙が、より一層感じられる。
回廊では、とりわけ石の存在感に圧倒された。分厚い開口部から差し込む光が、石の上に光と影の深遠な世界を創り出している。
開口部の二つのアーチを、大きな一つのアーチの中に入れ子にしてあり、その二連アーチの一つ一つの中に、あたかも小さな宇宙があるかのように感じられた。この影、この曲線、この石の質感、、この修道院が建てられた様子を描いた、プイヨンの小説『粗い石』の一節が、時折頭の中をよぎった。
(arco de medio punto様 2003年12月/2004年1月) |