飲みもの: バドワ 3.5euro
1er corte de Bordeaux(プルミエ・コルト・デュ・ボルドー、赤ワイン)
4分の1 6euro ※
前菜
田舎風パテ pate campagne 9euro
卵のココットおばあちゃん風 oeuf cocotte grand mere 8euro
主菜
ポトフ pot au feu 18euro を2人分
合計62.5euroを現金払い。
ほか覚えているメニューは
前菜
ほたてのカルパッチョ carpaccio saint jacques
きゅうりのサラダ salade concombre
半生のフォアグラ foie gras mi-cuit
主菜
子牛ロース cote de veau
子牛の腎臓 rognon d’veau
タラのブランダッド brandade de morue
タイの切り身ロースト
アンドゥイエット
サラミ
CityvoxとFigaroscopeを読んで。数年前にできた新しい店。7区 リュ・デュ・バックメトロ駅付近の宿から徒歩圏(夜少し酒が入っても、歩いて帰れる)の、旨く安く落ち着ける店を探していた。
前もって、レストラン宛メールで、ポトフは毎日あるかと質問した。「うちの看板メニューの一つだから、まずあると思ってくださって大丈夫です。ただ、断言はできませんが」。との返事がすぐ届いた。ポトフに目がない連れのために、ポトフがうまい店を探していた。
最初の注文がすむとすぐ、大ぶりに切ったキュウリのピクルスがビンのまま、漬け汁ごと、豪快にどかんと置かれる。甘くなく凄く薄味できゅうりの爽やかさがあり、気に入る。歯ごたえがあり、つまみによい。
パテは、大きな焼き型ごと、どん、と供される。よく惣菜売り場でみかける、厚い陶器楕円形焼き型に入ったもの。好きなだけ切り取る。主菜が届く頃には下げるが、それまで他から注文が入らなければ、置いたまま。
卵のココットは、とてもおいしい。少し酸味があり、半生に近く、柔らかな加熱だが、中は十分温まっている。このようにゆるく上手に加熱するには技術が要る。シンプルな卵料理は塩加減が難しいが、ちょうど良い。粒こしょうがかけられていて、ぴりっとしていて気持ちよい。この酸味とテクスチャーと塩・スパイス加減は絶妙だと思う。仕上がりに発酵バターもしくはサワークリームの類がかかっているが、溶け加減も心地よく、全体的にうまく計算されている。
ポトフは、塩と粒マスタードが別に添えられ、自分で味を調節しながら食べる。日本サイズからすれば巨大な牛肉、かぶ、にんじんが綺麗に盛り付けられている。皿の底にはサラダ菜やイタリアンパセリらしき色の濃い緑の野菜が飾られ、色合いが綺麗だ。料理はもちろん、皿もしっかりあたためられている。香り付けにセロリ。
ポトフも、旨い。よい素材を真面目に丁寧に、手間隙をかけ料理している、滋味あふれ心のこもった味がする。Fじゃがいもがない。じゃがいものないポトフは珍しい。しかしこの作り方なら、じゃがいもなしのほうが、逆に味を出している。
(店内の様子・客層) = きちんと飾り付けに気を配っている、さっぱりした気軽な店。
年配の女性2人連れ、デートで来ている20代男女、友達、など。予約時間が早かったため、先客は1、22組だったが、瞬く間にいっぱいになった。テーブル数は8卓ほど。年配女性連れ以外の客層は若め。
照明はかなり暗い。壁の飾り付けや調度品はシンプル。若者が好みそうなソフトロックのCDがかかっており、音量は低め。
服装はカジュアル。サービススタッフも制服ではなく、カジュアルな服装。スタッフ年齢層は若め。
飲み物を先に頼み、飲みながらメニューを決める客と、そうでない客との割合が3対2くらい。
(スタッフのようすや対応) = 他テーブルには英語を話す客が1組おり、サービススタッフのうち2人は簡単な英語で対応していた。店内入り口近くに、小さいカウンターキッチンがあり、中に30代の男性がずっといて、電話を受けたり、コップを洗ったりしていた。この男性ともう一人のサービススタッフの女性からはフランス語しか聞かれなかった。
(日本語・英語対応) = メニューはフランス語のみ。フランス語しか試していない。ただ、メニューのフランス語が読めるか、と最初だけ英語で聞かれた。
(予約方法) = 宿にメールで依頼。当日朝再確認の電話が必要。
朝、宿に再確認電話を頼み、予約時間の少し前に宿にもどると、宿のスタッフから「今夜レストランを予約されています」と予約時間と印刷した地図を受け取った。
予約は必須だと思う。われわれ以降に来た客は、全員予約客だった。入り口入ってすぐのカウンターで、スタッフが電話番をしていたのだが、食事中も、再確認・後日予約・今日これからの予約、といった電話がたくさんかかっていた。話し声が低く落ち着いており、決して耳障りではない。
(10点満点で何点?) = 8点。料理は文句なし。気になったのが、サービス女性らの手さばきがやや荒
かった。食器類をテーブルに置く際に、どん、という音をたてる。連れには気軽なノリで楽しく、耳障りではなかったので、疲れていた私に合わなかっただけかもしれない。
コストパフォーマンスがよく、旨いのでまた行きたい。食事内容にも装飾にも、華やかさや奇抜さはなく簡素だが、「こざっぱりとした都会の旨い店」を忠実に叶えようとする繊細さ・努力がうかがえた。気軽なデートや多少の非日常を味わいたい夫婦、ゆっくりと落ち着きたい家族連れ、に向いていると思う。
(アクセス) = メトロ Rue du Bac徒歩8分。バック通りを北上し、rue verneilを入って左手。宿から近かったので徒歩で。
(支払い方法) = 現金で支払った。
(その他) = ワインの注文方法に「フィセルficelle」が取り入れられていた。初めて見たが、便利なシステム。
ワインは1本単位か、グラス単位しかなく、ハーフなどそれ以外のサイズが見当たらない。リストの中、いくつかのワインにアスタリスク印があり、メニューに、「アスタリスク印のついたワインはフィセルで供されます」との一文がある。
ドゥミ(ハーフ)はないか、このフィセルとは、と聞くと、ドゥミはなく、フィセルとは、「飲んだ分だけ払う」システムとのこと。
1本やドゥミ・ブティユでは量が中途半端な場合があるので、ありがたかった。上記※のワインはこのフィセルで注文したもの。割高かと心配したが全くそうではなく、1本分の価格を、飲んだ割合で割っていた。4分の1よりももう少し多く飲んだが、多めに計算することはなかった。
(2006年11月 tarte_framboise 様) |