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タイトルフレンチメニュー用語解説 連載(30)
投稿日: 2004/01/18(Sun) 13:31
投稿者Chun3(管理人)   <chun_chun_chun@yahoo.co.jp>

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> > フレンチメニュー、ホテル職についてのすばらしいHP
> > ホテリエ 
> > http://www.hotelier-holly.com/
> の過去配信から、当該管理者許諾をえて、再掲いたします。
> なおこのモトURLは 移転・改装のため、過去ログ掲載はなくなりました
>
> ホテリエ・ライブラリは 2003/1月で移転
> http://www.library-h.com/

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「ギャルソンの部屋 : フレンチのメニュー用語解説」 Vol.30
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< 本日のメニュー >


Souffle' glace' a` l' orange
オレンジ風味のスフレグラッセ


◇◇ ここがポイント? ◇◇

今回のメニューは、シンプルでわかりやすいですね。



このメニューは、数年前にパリに出かけた時に手に入れたガイドブッ
ク「Les Grandes Tables du Monde」 から抜粋しています。当然、フラ
ンス語でしか書かれていませんので、日本語は僕が入れたものです。


Pic
住所: 285, Avenue Victor-Hugo
備考: その当時の情報です。

このメールマガジンは個人的に作成しているもので、上記レストラン
とメールマガジン作成者の Holly は直接関係を持ちません。従いま
して、問合せ等は、直接お願いいたします。


< メニューの用語解説 >


Souffle' (スフレ)
日本語: スフレ
英 語: souffle
解 説: 「膨らませる」という意味を持つこの料理は、シェフにとっ
ても、ギャルソンにとっても、時間との勝負になる料理です。
ムースのような滑らかな混ぜ物に、泡立てた卵白を加えて焼
くことで、閉じ込められた空気が膨張して、文字通り「膨らん
だ」料理となるわけです。しかし、時間が経てば、空気は萎ん
でしまい、この料理の価値が損なわれてしまいます。その間、
5分、とも言われ、本当に時間との勝負となります。
こういった扱いづらさがあるせいか、レストランで「スフレ」
をメニューとして見かけることはなかなか難しいようです。

glace' (グラッセ)
日本語: 凍らせた
英 語: glazed
解 説: glace の形容詞がこのglace'です。
凍らせた、冷えた、と言った意味のほかにも、濃縮した、と
いった意味も持っています。

orange (オランジュ)
日本語: オレンジ
英 語: orange
解 説: オレンジは、色を表す言葉でもありますが、もちろんオレン
ジそのものを表す言葉です。
柑橘類の代表であるオレンジは、バレンシアオレンジとネー
ブルオレンジが代表的な品種です。
バレンシアオレンジは、スペインのバレンシア地方が原産地
と言われています。アメリカや南アフリカが主な産地で、ほぼ
1年市場に出回っています。
ネーブルオレンジは、「へそ」のあるオレンジ、と言う意味
で、11月〜4月にかけて市場に出回ります。調度、バレンシア
オレンジが少なくなってきている頃です。糖度はネーブルオレ
ンジのほうが少ないように思われます。
搾りたてのフレッシュオレンジジュースは、バレンシアオレ
ンジを使うことが多いのですが、入荷状況が思わしくなく、ネ
ーブルオレンジを使う場合には、シロップなどで加糖している
ホテル・レストランやバーもあります。
ちょっと変り種は、ブラッドオレンジです。文字通り果肉が
赤い品種で、地中海沿岸が原産です。



< 熟語も解説 >


Souffle' glace' (スフレ グラッセ)
日本語: スフレ グラッセ
英 語:
解 説: スフレグラッセは、非常に舌ざわりの良い軽い食感のアイス
クリームの事です。
フレンチの基本的なことを勉強するのにぴったりの本で、見
田盛夫氏の「メニューの読み方」にもレストラン Picのスフレ
グラッセが如何に滑らかな食感を持つものか解説してあります。
このスフレグラッセのエピソード、僕のサービス感に影響を与
えたものの一つでもあります・・・




< 皆さんからのメール >


今回は質問のメールを頂きました。


> いつも楽しく拝見させて頂いております。
>
> ところで質問です。
>
> CAFEはヨーロッパではエスプレッソを指すそうですが、
> 普通のコーヒーはどういう表現になるのでしょうか?
>
> そして、ワインのメニューはCARTE DU VIN(でしたっけ?)
> だと思うのですが、カクテルのメニューはCARTE DU COCKTAILでいいの
> でしょうか?
>
> どうか御教授下さいませ。


イタリアでエスプレッソが作られてから、その美味しさにヨーロッパ
の人は虜になり、あっという間に広まったと言われています。
さて、ご質問の普通のコーヒーの表現ですが、
フランス語では、cafe' filtre
イタリア語では、caffe` lungo, caffe` all' americana
が該当しそうです。

イタリアでは、実際にBar で試したことがあるので、これで通じるよ
うです。が、フランスでは試したことがないので、これでいいのかどう
か・・・ちょっと自信がありません。因みに、仏和辞典からの引用です。

朝食ではドリップ式のコーヒーが出ていたので、何かしら呼び方があ
るのでしょう。もう少し時間を頂いて、調べてみたいと思います。

ワインリストについては、フレンチの中でしっかり地位のあるジャン
ルですから、おっしゃる通り carte de vin で正解です。
しかし、カクテルについては、boisson で一括りになっているような
気がします。まあ、僕がレストランサイドでしか物を見ることが出来て
いないせいかもしれませんが・・・
ということで、carte de boisson になるのではないでしょうか?
レストランでカクテルのリストを見たいときの話ですが・・・


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